2011年4月3日日曜日

Freelancer.com 海外への外注サービスで英文添削を依頼してみた



Freelancer.comというサービスがあります。インドが本社のようですが、どのようなものかと言えばロゴのデザイン、翻訳、SEO、写真の修正などデジタル化できる仕事のアウトソースの仲介です。アウトソース先は他国の技術をもった見知らぬ誰か、というサービスです。日本や米国などの先進国から主に発展途上国へ賃金ギャップを利用して仕事を委託する、ということです。


非常に面白い、と思い試しに使用してみました。初回であればFreelancer.comへの掲載料17$が無料でした。具体的に今回の私の使用例を挙げてみます。

1000 words程度のショートレポートをある雑誌に投稿しようと考えていました。英文チェックを日本の業者に頼むとおそらく1万円前後かと思われます。そこでFreelancer.comへ依頼してみました。

"Check English

I need a native English speaker to check a medical paper preparing to submit a journal. The paper contains just 850 words and a Figure and a Table. "


との内容で30-40$という価格で掲載したところ、反響はあるわあるわで登録した直後から続々と私がやりたい、という問い合わせがきます。ちなみに30$がミニマムの依頼料金です。
パキスタン、米国、ウクライナ、フィリピン、ルーマニア、インド、イギリス、ケニアと7か国、計10人からいずれも30ドル、いずれも納期1日ということでオファーが24時間でありました。この中からメールでやり取りをして自分で決めた相手に依頼する、という仕組みです。ただし直接連絡先を明かしてはならない、というルールがあります。運営者からすれば直接やり取りをされるとビジネスモデルが成立しないのでしょう。ただしメールの署名に実名をいれても問題なく相手からも読めていました。これですと今はFacebookがありますので検索すれば直接連絡を取ることもおそらく可能ですので完全にブロックしているわけではないようです。


選ぶ際に一番重要視されるのはRatingと思われます。これは過去の依頼主から依頼された仕事内容とその評価が書き込んでありそれに応じてRatingがなされるようです。Ratingで選ぶとすればパキスタンの編集者で先月だけで9個のプロジェクトを引き受けておりいずれもほぼ1-2日内で終了させ合計500$弱の報酬を得ています。


しかし今回は米国のレジデントとの方に依頼しました。決めてはやり取りの中で過去に自分の投稿した論文を添付してきたこと、またその内容からある程度専門知識があることがわかったためです。


Web経由で添付ファイルとして英文校正を頼む今回の投稿原稿を送ったところ2時間後に帰ってきました。ちょっとした内容の確認をやり取りして終了、Freelancer.comに掲載してからここまで3日内でした。しはらった費用は依頼相手に30$、Freelancer.comに3$、合計33$でした。やって頂いた校正の内容は十分満足できるものでした。


英語でやり取りをするという煩わしさが苦にならなければ価格、スピードと非常に有用なサービスです。フラット化する世界、というものを実感いたしました。


追記-----
英文校正終了後に連絡があり、向こうのVISAのアカウントでは入金ができないので30$は受け取れないとのことでした。代わりにsavethechildren.orgにdonationしてほしいとのことでした。そういうことならと少し多めに50$をdonationしました。次回もこの方にお願いしたかったのですが、難しいかもしれません。







2 件のコメント:

  1. はじめまして。

    英文校正をこういう形で依頼できるの、知りませんでした。
    どの校正者(会社)がどの程度の能力があるのか不安になりますけれど、あと数年で、どの人の対応がよかったとか、どの人が頼りになるとか、口コミ情報が増えそうなサイトですね。

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  2. コメントありがとうございました。

    最近もう1件依頼したのですが、大体半日で20件の応募がありました。確かに口コミ情報が大切ですね。このあたりはヤフオクと同じなのでしょう。応募者の職業、過去の評価などを見て選べますので今回は過去30件くらいの評価がある方を選んだのですが丁寧に見て頂くことができました。30ドルでしたが国内の業者を通したのと比べると1/5~1/10程度の費用ですんだように思います。

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