Steve JobsがAppleのCEOを引退するとの発表があった。06年から膵臓癌の治療を受けていることを公表しており、手術、再発、化学療法、肝転移、肝移植、再発という経過を考えるとやはり病状は悪いのかと考えてしまう。
もはや伝説ともなっている06年のスタンフォード大学でのスピーチで私はJobsのファンになり以降ずっと彼のプレゼンテーションを楽しみに聞いていた。07年のiPhone発表の際のプレゼンテーションはAppleの秘密主義、iPhoneの素晴らしさ、Jobsのプレゼンテーション技術がすべて噛み合い最高のプレゼンテーションになっている。iPhoneの発表前にはyoutubeやwebにはiPhoneを予想したものが沢山あった。そのほとんどはiPhoneの発表前にはcoolに見えてこんなのできるわけないじゃん、って思っていたが本当のiPhoneが発表されるとそれらの予想は全て陳腐なものになった。それらの予想されたiPhone達はすべて既存の携帯電話の延長線上、ちょうどいまのガラケーのようなものばかりだった。
多くの人がJobsのプレゼンテーションに心を動かされるのは、彼が真実を語っているように見えるからだろう。彼の語っていることは少なくとも彼にとっては真実であり、嘘がないように聞こえる。複雑な生い立ち、ドロップアウト、成功、追放、再チャレンジ、病気、それらを経験しJobsはいくつもの革命を起こし、世界を変えて行った。
私が知っている1997年ころのApple社はほんとうに潰れそうだった。当時SONYに買収されるといううわさもあったし、マイクロソフトに買収されるといううわさもあったと思う。信じられないが当時のSONYはAppleよりも何倍もinnovativeでうまくいっていた。JobsがCEOになっても最初はあまり変わらなかった。iPodは発売当初は全く魅力がない製品に思えた。5色で販売されたiMacは私も購入したがよくフリーズし電源を落とさないといけないことが多かった。信じられないが2時間に一度くらいフリーズしていたように思う。でもちょっとずつAppleは変わっていった。ありふれた製品に見えたiPodであったが、iTunes Storeでの囲い込みが成功すると徐々にうまく行きはじめた。病気になってからのJobsはさらに凄みを増した。iPhoneの出現となり、一気にSONYどころかMicrosoftも追い越して一時ではあるが時価総額世界一の企業となった。
06年のスタンフォード大学でのJobsのスピーチは100回以上聞いた。あるIT企業の社長がJobsのスピーチを聞いて涙がとまらなくなったという話を読んだことがある。私も初めて聞いたときにショックを受けた。細部がわからないので何回も繰り返し聞いた。いまではほとんど覚えている。
他人の助言より自分を信じて前に進め、人生は有限だ、ハングリーでいろ、賢くなんかなるな。
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